睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、軌道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
いびきや起床時の頭痛、日中の眠気や倦怠感などの症状があります。また、高血圧や脳卒中などの循環器疾患や、糖尿病などの合併症をひき起こすこともあります。そのうえ、日中の眠気のために、交通事故や産業事故などを引き起こす可能性があります。
ですから、患者さんに合わせた、適切な検査と治療が必要です。
【合併しやすい疾患】
高血圧、脳循環器障害、虚血精神疾患、糖尿病、動脈硬化、多血症
いびきはしたや咽喉の筋肉の緊張がとれて、空気の通り道が狭くなって発生します。
お酒を飲んだときなどの寝入りばなにかく一時的ないびきは心配ありませんが、ベッドパートナーの睡眠を妨げるような大きないびきをかく人の7割に睡眠時無呼吸がみられると云われています。
・太っている ・首が短く太い ・あごが小さい ・舌や軟口蓋が肥大している ・高血圧、糖尿病
以下の病気の発症や悪化の原因となり、生活上の危険性が増えます。
・高血圧症
・心筋梗塞
・脳卒中
・いねむりによる自動車事故や仕事上のトラブル
・生活の質(QOL)の低下
こちらから、睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックをすることができます→ 帝人ホームページへ
睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度を調べたり、治療方法などを決定するためには十分な検査が必要です。
当院では月曜日から金曜日まで一泊二日のPSG ポリソムノグラフィー(睡眠検査)を行っております。
PSGとは脳波、呼吸波型など多くの情報を同時に記録できる検査装置です。検査時間は夜7時から翌朝6時までですので、仕事が終わった後でも検査可能です。
当院では4つの睡眠検査病室を併設しており、同時に4名の検査が行えます。
画像も記録でき、無呼吸時の具体的な症状をご本人に確認していただくことが出来ます。
検査結果は約1〜2週間後にはご説明できます。その際にはより詳しい説明を行いますので是非、ご家族の同伴をお奨めします。
その後、治療内容の説明をおこない患者様にあった治療法を選択していただき導入を進めます。
原則として治療導入後に治療効果判定のために再度、入院にて検査を行います。